平和不動産グループ長期ビジョン策定の背景
平和不動産グループでは、2020年度から2023年度の4か年を「街づくりに貢献する会社」として挑戦・飛躍していく期間と位置づけ、中期経営計画「Challenge&Progress」を推進してきました。
日本橋兜町・茅場町における街づくりおよび札幌の大規模再開発を推進し、外部成長・内部成長を通じた付加価値創出のビジネスモデルに転換するとともに、サステナビリティ施策の推進による社会課題の解決に貢献することで、業績においては連結営業利益120億円以上、EPS 200円以上、ROE 6%以上など、すべてのKPIを達成する見通しが立っており、グループとして大きな飛躍を遂げる4年間となりました。
一方で、働き方の多様化・質的変化、インバウンド需要拡大、人口減少・少子高齢化、都市・地域間競争の激化など、都市環境とライフスタイルの変化が進み、さらに資本効率向上への期待の高まり、サステナビリティ経営の高度化、デジタル技術の進展、自然災害の脅威増大などにより、当社グループを取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。
このように大きく変動する外部環境において、平和不動産グループとして長期的にめざすべき「ありたい姿」を確立するため、今般、2040年に向けた長期ビジョンを策定しました。
当社の取り組みを振り返ってみれば、街を構成している要素は一つひとつの「場」であり、長年にわたって「場づくり」を積み重ねることで街を彩ってきました。平和不動産グループのこれからは、デベロッパーという枠に収まることなく、人々を惹きつける場づくりを質的にも量的にも拡大させ、その連続によって、非連続な成長を実現していく。そして、未来に豊かさをもたらす。それが長期ビジョンに込めた、私たちの想いです。
平和不動産グループ長期ビジョン「WAY 2040」の策定
2040年にありたい姿
平和不動産グループは、2040年までの道のり「WAY」において、「場づくりの連続で、非連続な成長を遂げる“Bazukuri Company”へ」をスローガンとしております。
平和不動産グループ長期ビジョン『WAY 2040』策定のお知らせ
成長戦略
- 再開発事業の拡大 ~人々を惹きつける場づくりの全国展開~
全国の主要都市に事業基盤がある独自性を活かし、日本橋兜町・茅場町および札幌の再開発に加え、他エリアでも再開発を推進し、人々を惹きつける場を創出します。“Bazukuri Company” として、収益基盤の拡大とともに脱炭素社会の実現をはじめとした社会課題の解決に取り組みます。
- 利益成長と資本効率向上の両立 ~賃貸事業+資本回転型ビジネスの拡大と新規事業分野への進出~
“Bazukuri Company”として、再開発事業を質的・量的に拡大させ、安定的な収益基盤である賃貸資産を積み上げるとともに、新たな付加価値(含み益)の創出と実現(売却)によって投下資本の一部を回収し、次の再開発への再投資に充当することで、資本効率を向上させていきます。このビジネスモデルを円滑に機能させるため、出口戦略としてグループビークルを活用し、AUMの増加によるアセットマネジメント収益の拡大等による資本効率の向上をめざします。さらに、非連続な成長を遂げるために、長期ビジョン実現に資する新規事業分野に進出していきます。
- 社会価値の向上 ~サステナビリティ施策の推進~
地球という大きな場の課題解決に向け、GHG排出量ネットゼロ達成等をめざし、利益成長と社会課題解決を高次元で両立させます。
- 経営基盤の強化 ~成長加速に向けた人的資本の最大化~
長期ビジョン実現のために、組織力の強化、社内の人材育成・外部からの人材獲得を進めながら、人的資本の最大化を図ります。
計数目標
- 2040年の連結営業利益250億円以上(2023年度における連結営業利益の約2倍水準)
- 資本コストを上回るROE継続(ROE目標については中期経営計画ごとに設定)
- 2050年GHG排出量ネットゼロ達成
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