SPECIAL私たちがつくるワクワク
PROJECT STORY Caption by Hyatt 兜町 東京 Caption by Hyatt 兜町 東京
訪れる街から滞在する街へ。
日本橋兜町の進化を生む新たな拠点づくりへの挑戦とは?
かつて金融の街として知られた兜町は、いま新たな変化のただ中にある。
求められていたのは「訪れる街」から「滞在する街」への進化。
その起点として誕生したのが、「キャプション by Hyatt 兜町 東京」だ。
街全体を楽しむ拠点をつくるという構想のもと、プロジェクトはどのように進められたのか。
それぞれの担当者の想いを聞いた。
PROJECT OUTLINE

地域とのつながりを重視し、宿泊にとどまらない交流や体験を生み出す「街全体を楽しむ拠点」をコンセプトに「キャプション by Hyatt」を誘致。外資系ホテルとして初となる木造ハイブリッド構造を採用し、環境負荷低減と快適性を両立し、「DBJ Green Building認証(5スター)」の取得や「令和4年度サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」に採択されている。1階には宿泊者以外も利用できる交流拠点「Talk Shop」を設け、2025年10月の開業以来、地域住民や来街者、海外ゲストが自然に交わる場を創出している。
PHASE01
開発
DEVELOPMENT
開発推進一部 兼 経営企画部新事業企画室
近藤 大知
街に滞在する価値をつくるため、開発を重ねた。 その先に、兜町の未来へ続くホテルが立ち上がった。 街に滞在する価値をつくるため、 開発を重ねた。 その先に、兜町の未来へ続く ホテルが立ち上がった。
訪れる街から、滞在する街へ。
KABUTO ONEの開業やFinGATEの整備、ホテルK5の誕生、さらには戦略的な店舗誘致によって、ここ4年で兜町の来街者数は1日あたり約1万人から約7万人へと増加しました。女性や子ども連れなど来街者層も多様化し、モノクロからカラフルな街へと新たなステージを迎えています。日中の来街者が増加する中で、さらに週末や夜間も含めて長く滞在してもらえる街にしたい――その思いから、ホテル開発を進めました。
目指したのは単なる宿泊施設ではなく、街全体でゲストを迎え入れ、地域体験を通じて日本橋兜町・茅場町そのものを楽しんでもらう拠点です。その実現のために誘致したのが、ハイアットが展開するホテルブランド「キャプション by Hyatt」でした。
私たちが提案したいのは、ホテルの中だけで完結したりガイドブック通りに観光スポットを巡るような滞在スタイルではなく、一歩外へ出て周辺を散策していただき、地域の魅力的なコンテンツや地元の人々との思いがけない出会いや交流を通じて、日本橋兜町・茅場町という街全体を楽しんでもらうことです。そのためにも、ホテルが地域の魅力を発信するとともに、地域との連携イベント等の企画を通じて、ホテルと地域の繋がりを積極的に生み出していきたいと思います。それを生み出す存在として、ホテルの中心には、誰もが立ち寄れる交流空間「Talk Shop」を据え、地域との連携や交流を育むホテルを構想しました。
コストバランスを調整する一つ一つの積み重ね
様々な外的要因により建設工事費が高騰し、プロジェクトは大きな影響を受けました。事業を前に進めるためには、大幅なコスト低減が必要不可欠な状況でしたが、一方でホテルとしての商品価値も保たなければなりません。そのバランスをどう図っていくかが、このプロジェクトで私が最も注力した点です。ゲストの宿泊体験に直結する客室や、多くの方々が出入りする「Talk Shop」等、ホテルの印象を左右するような重要な空間にできるだけ予算を配分しつつ、それ以外でコスト削減できる部分がないか、関係者と徹底的に協議を積み重ねてきました。その結果、通常であれば見過ごしていたような、建物の隅々まで商品検討を行うことで、人の体でいうと、無駄がない、非常に筋肉質な建物になったのではないかと思います。
そして開業を迎えた今、ホテルには多様な人々が集い、街を歩き、兜町で過ごす時間そのものを楽しむ姿が生まれています。ホテルが地域に新たな回遊や交流を生み、街の魅力をさらに引き出している――その手応えを日々実感しています。
ここからが本当のスタートです。街とともに価値を育て続けながら、兜町の未来につながるにぎわいを広げていきたいと考えています。
PHASE02
開発
DEVELOPMENT
2021年入社/ 開発推進一部 兼 開発推進二部
月花 雅志
サステナブルな思想を、建築としてかたちに。 その価値は時を重ね、街の未来を変えていく。 サステナブルな思想を、 建築としてかたちに。 その価値は時を重ね、 街の未来を変えていく。
サステナブルな街づくりを体現する建築へ。
このプロジェクトの大きな特徴の一つが、外資系ホテルとして初となる木造ハイブリッド構造の採用です。
サステナブルな街づくりを掲げる当社の方針のもと採用したのですが、木造は製造時の二酸化炭素排出量が削減でき、環境負荷を軽減できる点が大きなメリットです。また構造材に加えて、外装・内装等の仕上げ材にも木材を積極的に活用し、木ならではのやすらぎとぬくもりを感じられるホテルを目指しました。
ファサードデザインについても当社が強くこだわった部分であり、構造材として採用している木造柱・梁が、通りを歩いている人からもガラス越しで見通せるようにすることで、人々を惹きつけるデザインを意識しています。
高層木造という前例なき設計への挑戦
一方で、高層建築物における木造利用は、日本においても発展途上であり、防火上・耐震性・遮音性等において課題がありました。我々が採用した構造手法も事例がないような先進的な取り組みだったため、設計者や施工者にご尽力いただきながら、いかにして高い耐震性やホテルに求められる機能性を確保しながら、意匠性と環境配慮のバランスがとれた建物とするか模索しました。検討の甲斐もあり、国交省による「令和4年度サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)※1」への採択や「2025年度グッドデザイン賞※2」・「DBJ Green Building認証(5スター)※3」の取得にも繫がりました。
開業後、木のぬくもりに包まれた空間や街とつながる設計が、訪れる方々の滞在体験として確かに息づいていることを実感しています。建物は完成して終わりではなく、使われ続けることで価値が深まっていくものです。これからも社内各部署と連携しながら、このホテルが地域の未来にやさしく寄り添い、持続的な発展を支える存在であり続けるよう取り組んでいきたいと思います。
※1サステナブル建築物等先導事業とは、中高層・大規模木造建築物の整備を促進するため、構造・防火及び生産システムの面で先導的な設計・施工技術を導入したプロジェクトや普及拡大段階の木造化技術を活用したプロジェクトに対して、国土交通省が支援を行う制度。
- 2022年8月24日付 当社プレスリリース
- 令和4年度サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)『(仮称)兜町12プロジェクト』が採択 〜木造ハイブリッド構造を有する外資系ホテルとしては初の採択〜
※2 グッドデザイン賞とは、1957 年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザイン の評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解 決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されている。(GOOD DESIGN AWARD HPより引用)
- 2025年10月15日付 当社プレスリリース
- 「キャプション by Hyatt 兜町 東京」が 2025 年度グッドデザイン賞を受賞 ~日本橋兜町・茅場町エリアにおける取り組みが 6 年連続で受賞~
※3 DBJ Green Building認証とは、「環境・社会への配慮」がなされた不動産とその不動産を所有・運営する事業者を支援する取り組みとして2011年に創設された認証制度。(日本政策金融公庫HPより引用)
- 2025年12月1日付 当社プレスリリース
- 「「キャプション by Hyatt 兜町 東京」 「DBJ Green Building 認証」において、 環境・社会配慮の取り組みが評価され、最高評価の5つ星を取得」
PHASE03
経営
MANAGEMENT
2023年入社(中途)/
ビルディング事業部 兼 ホテル事業室
井上 尭大
開業後こそ、本当のスタート。 街に溶け込むホテルを、時間をかけて育てていく。 開業後こそ、本当のスタート。 街に溶け込むホテルを、 時間をかけて育てていく。
開業後、その先の成長まで見据える。
このプロジェクトは、2022年に誕生したばかりの新たなホテルブランド「キャプション by Hyatt」を、兜町という街に迎えるプロジェクトでした。
195室規模という計画からも、街に与える影響の大きさを感じており、自分が担当することになった際は期待と同時に責任の重さも強く感じました。まずは上海や大阪なんばの先行施設を訪れ、ブランドの特徴や空気感を体感しながら知見を深め、東京の兜町というエリアの中でどのような街とのつながりを生み出せるのかを模索していきました。
プロジェクトの大きなミッションはホテルを無事に開業させることですが、開発推進一部が建物や家具などのハードをつくり込む一方で、私たちホテル事業室は経営子会社の立ち上げ、総支配人の選定、開業準備に関わる予算策定などソフト面を整え、工事スケジュールに合わせて運営体制を万全に仕上げていきました。
しかし本当のスタートは開業後にあります。兜町の街に溶け込みながら安定した収益基盤を築き、当初描いたコンセプトを実装し続けていくことが、最終的なゴールだと考えています。
「街全体を楽しむ拠点」を運用からかたちにする。
本プロジェクトで追求したのは、このホテルを「街全体を楽しむ拠点」となる存在とすることです。その象徴となる1階の「Talk Shop」で提供する料理やサービスのあり方については特に力を注ぎました。チーム内で議論を重ね、特に支配人とはともに兜町周辺の飲食店を巡りながら人気店の空気感を体感し、共通認識をもってプロジェクトを推進することを心がけました。
経営面で大切にしているのは顔が見える関係づくりです。日頃からホテルを訪れてオペレーションチームと対話することで現場の課題をいち早く捉え、改善や成長につなげていく。その積み重ねこそが施設の価値を高めると考えています。開業後、「Talk Shop」に海外ゲストや地域の人々が集い、音楽や食事を楽しむ光景を目にしたとき、このプロジェクトに関われた喜びを強く実感しました。
街の未来を、世界へひらく起点に。
平和不動産の仕事の魅力は、関われる業務範囲の広さと立場を超えて意見を交わせる距離の近さです。社員数が少ないからこそ横断的にさまざまな業務に関われますし、自分の考えを形にできる環境があります。また、立場や経験に関わらず誰もがフラットに意見を言い合える距離感があるので、主体的にプロジェクトに携われる醍醐味もあります。
「キャプション by Hyatt 兜町 東京」は、世界中から毎日多くのゲストを兜町へ迎え入れるきっかけとなっています。私たちは今後も、ホテルと街をより良い方向へアップデートし続け、訪れた人々を街全体でもてなしながら、このエリアの文化や取り組みを世界へ発信していく拠点に育てていきたいと考えています。
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