2014年入社
ビルディング事業部
荒 大樹
2014年入社
ビルディング事業部
村井 翔太朗
荒
当社が推進する日本橋兜町・茅場町再活性化プロジェクトでは、ハードとソフトの両面から街づくりを行っていますが、私たちは主にソフト面の開発を通じて兜町・茅場町エリアの再活性化に貢献するよう努めています。
村井
当社は、「人が集い、投資と成長がうまれる街」の実現を目標に、資産運用を中心とした金融系スタートアップ等の発展支援、投資家と企業の対話・交流促進拠点の整備、主として外国人をターゲットとした高度金融人材の受入促進、を基本コンセプトとした街づくりを推進しています。本取組みは、東京都が推進している東京をアジアナンバーワンの金融都市にすることを目的とした「国際金融都市・東京」構想にも貢献しています。
荒
村井と私は、その中でも大きく3つのミッションを任されています。1つ目は、「日本橋兜町・茅場町エリアにおける金融エコシステムの構築を通じた、新興資産運用会社・Fintech等の金融系スタートアップの起業・成長への貢献」、2つ目は、「海外金融機関・金融系スタートアップ、高度金融人材の誘致」、3つ目は、「兜町・茅場町のブランディングへの貢献」です。
村井
具体的には、金融系スタートアップ向けオフィス「FinGATE」の企画・運営、FinGATE入居者の新規法人の立上げ・運営の支援、投資家・起業家・大手企業等のマッチング支援等を通じ、金融系スタートアップが起業・成長するために必要な環境づくりを行っています。
また、東京都等の行政機関や関係機関等と連携しながら、海外の資産運用会社等の国内誘致活動も行っており、現在FinGATEにはシンガポール・香港等の海外籍企業が入居しております。
荒
2017年にFinGATEを立ち上げて以降、施設数は毎年増加しており、現在は4施設。企業数も40社を超えており、街に新たな人の流れを創り出すことができております。
村井
私たちがこの街に誘致を行っている資産運用会社とFintech企業は、同じ金融業界ではありますが、それぞれ別のコミュニティが存在しております。私たちはそのコミュニティとより密接に関係を構築していくため、私は資産運用会社、荒はFintech企業等、業界毎に担当を分けております。
荒
私たちは、日々のコミュニケーションを、テナントだけでなく、大手企業や、投資家、行政等、様々な領域・立場の方々と行い、その業界を深く理解した気軽な相談相手となることで、起業をしたいと考えた人たちが、最初に頼ってもらえる存在になることを目指しております。
村井
実際の相談内容は、オフィスを構えたいという話も勿論ですが、起業にあたって必要な法人立上げや、金融事業を行うにあたって求められる行政からの許認可をどのように取得していくべきか等、多岐にわたります。そのような時は、自身のネットワークを活用し、専門家や先輩起業家等を紹介することで、その課題解決をサポートしていきます。
荒
FinGATEに入居して頂いた以降は、テナント同士のコミュニティや、当社が連携している大手企業、弁護士法人、コンサル会社等に相談できる環境を提供することで、その成長を支援しております。
このような取組みを通じて、FinGATEは単なるハコではなく、付加価値を持った新たな場の価値創造を目指しております。
村井
FinGATEは2016年のイベントスペース整備から始まり、現在は4拠点の施設整備まで至ってますが、基本的にボトムアップでの企画・提案で事業企画・運営を行っております。
荒
私は2016年の2月に本事業の担当部署に異動しましたが、当時はCAFÉ SALVADORの立上げタイミングであり、先輩方のサポートに徹していました。
その後、自身で空ビルのイベント企画・誘致や、ローカルメディアである兜LIVE!の立ち上げ等を担当し、2016年にFinGATE事業を立上げました。
当初、スタートアップは街に全くおらず、街づくりビジョンやFinGATEの事業構想を持ち歩き、スタートアップの社長や関係者のヒアリングを行っておりました。そうした活動の中で、ビジョンに共感してくださる方が見つかり、その方と共に誘致活動をすることでサービス立上げ目途が立ち、実際のサービス開始に至りました。
村井
荒がFinGATEの立上げ業務に奮闘する中、当時私は別部署に所属していたのですが、兜町で新たに開催することになったヘッジファンドスクールに参加してみないかと、荒から誘いを受けました。そのスクールは生徒の8割が外国人で授業内容も専門的かつ英語で行われるものでしたが、新しいことにチャレンジしてみたいと考え、参加を決めました。授業の前後にこうした外国人の生徒たちと、CAFÉでコーヒーやお酒を飲みながら過ごす中で、こうした機会をもっと兜町で創り出していきたいと考え、英語の勉強を開始し、会社の制度を利用し留学も行いました。
その後、2018年の7月に本事業に携わるようになりました。上記経験を活かし、国内外の資産運用会社誘致等を担当するようになり、以降、荒と共に本事業を推進しております。
荒
村井がチームに加わって以降、互いに遠慮せずディスカッションを行うことで、誘致のための施策や成長支援のための取組内容がより高度化し、企業誘致も加速しました。
企業数が増え、コミュニティが形成されてきたことで、様々な関係者が街に集うようになったほか、メディア露出等も増加し、本取組みへの手応えを感じております。
村井
オフィスにどれだけ付加価値をつくっても、街づくりには繋がりません。
私たちが誘致をしたテナントの方々が、働きたいと思う生活環境を街として提供する必要があり、他部署の方々が進めている物件開発や商業誘致、エリアマネジメント等と相互に連携していくことで、街のファンになってもらうことが重要と考えます。
荒
街の魅力は人であると考えておりますので、テナントの方々には、オフィステナント同士のコミュニティも勿論ですが、お店の方や、住人等と日常生活や行事等を通じて、コミュニケーションを取っていただき、街の一員となってもらいたいです。
村井
兜町・茅場町再活性化プロジェクトを通じ、国際金融都市・東京構想へ貢献するとともに、この街を多様性あふれる魅力的な街としていくことで、世界中の人々が憧れる街としていきたいです。