2020年入社
人間科学部 卒
地域共創部
姉川 明子
2012年入社
農学部 卒
地域共創部
笠井 智行
笠井
地域共創部は、現在当社で推進している日本橋兜町・茅場町再活性化プロジェクトにおいて、賑わいの創出を図ることで寄与していくために2020年に新設された部署です。
姉川
地域共創部のミッションは、日本橋兜町・茅場町の街を「地域の方と共に創っていく」ことだと思っています。地域に住んでいる方、働いている方、この街を訪れる方を主役として、街の魅力を再構築しながら新たな街の顔を創ること。具体的には、街にある店舗の魅力や地域に関連したイベントの企画、発信を通して、この街に今まで来る機会の無かった新しい人を呼び込む施策や、今までの業務や地域、イベントで知り合った方々を紹介しながら人と人とを繋ぐきっかけ作りを行っています。
笠井
賑わいのある街づくりを行っていくうえで気を付けるべきことは、「ビジネス的な側面に寄り過ぎないこと」だと思っています。この街に足を運ぶきっかけとなるようなイベントやコミュニティ作りの企画、サポートをする中で、この街の地歴や特性も活かすことを意識しています。
姉川
この街の広報活動の一環として、日本橋兜町・茅場町を中心とした地域の認知度とブランド力の向上のため、地域イベントを集約・発信するポータルサイト「兜LIVE!」を運営し、企画イベントを行っています。東京証券取引所のホールで開催されるJAZZイベントや体験型の植物イベントKABOLOは今年さらに規模を拡大しLiving Green Fesとしても開催し、どちらもこの街のイベントとして定着しつつあります。
笠井
様々なイベントを企画、誘致していくことはもちろん、それを継続していくことで日本橋兜町・茅場町という街を知ってもらい、足を運んでもらい、街を歩いてもらいたいと思っています。また、この街の歴史や文化に興味を持ってもらえたら嬉しいですし、飲食店等を利用してもらうことで地域の更なる活性化にも繋がることを期待しています。
姉川
Living Green Fesは私が入社する前から開催されていた「KABOLO」という植物イベントを取り込んだグリーンと共にあるライフスタイルを提案するイベントです。地域の飲食店舗にもお声がけをして、「緑」をテーマにした期間限定メニューを考案していただきました。
実際どのくらい売れるかもわからない突然の依頼にも関わらず、各店舗工夫を凝らし、真剣に向き合ってくださったことは個人的に有難く、嬉しかったです。また、「イベントコラボメニューを作りました」ということだけで終わらせたくなく、何かしらの繋がりを目に見える形で残したいという思いから、限定メニューを注文したお客様にイベントのステッカーを配布ました。この取り組みも実際はどれくらいの効果があるのか分かるものではないので、今後も地域の皆さんと共にイベントの施策について勉強していきたいと思っています。
笠井
この街の活性化は当社単体で実現できるものではありませんから、地域の方々との連携が欠かせません。ご協力をいただく中で飲食店舗の周知や売上に少しでも貢献できればという思いもありました。
姉川
QuizKnock制作の周遊型謎解き「謎解きガイドブック」シリーズを兜町で開催した時も地域の飲食店舗でコラボメニューを作っていただきました。謎解き中の休憩や謎解き終わりの街歩きスポットとしても楽しんでいただけたと思います。イベント期間はこの街には普段あまり来ない学生の方も多く見かけ、店舗利用促進や売上貢献以外にもこの街のことを知ってもらえる良いきっかけとなりました。
笠井
部の発足以降、この街で新しい店舗が続々オープンしましたが、コロナ禍で来街者を増やすイベントが不足していたことがずっと気にかかっていました。そこで先般実施したのが今の兜町らしいカッコイイお祭り「兜町夜市」です。
当社が兜町に誘致した店舗を廻れる飲み歩きと兜町の新しいシンボルであるKABUTO ONEのアトリウムを活用したマーケットイベントを2本柱として、各店舗でも様々なイベントが行われている…まさに兜町の街全体を巻き込んだイベントでした。結果として兜町を知らなかった多くの来街者を呼び込むことができた他、近隣住民の方からも今までは敷居が高そうで敬遠していた店舗を今回初めて利用したという声をいただけたのが本当に嬉しく、改めてこの街を地域の方と共に作っているということを実感しました。
姉川
私は兜町が歴史を感じることができる街であると同時に、新しい風が入ってくるような、感性豊かな街になって欲しいと思っています。入社時から私は新旧が感じられるこの街の雰囲気がとても好きです。
笠井
私が入社した10年前は、まだ街づくりビジョンも公表されておらず、平日はスーツを着たサラリーマンのいるオフィス街、土日はコンビニさえも閉まっている活気のない街という印象でした。今ではここにしかない人気店舗に若い女性の行列ができ、土日の来街者も増加し、この街で働いていることを友人に自慢したいと思えるほどの賑わいです。
姉川
当社本店のある日証館や東京証券取引所ビル、K5等のどこか歴史を感じる重厚感がある建物が立ち並ぶ中にインスタ映えする飲食店舗がある日本橋兜町・茅場町は、とても魅力のある個性的な街になってきたと思います。この街に行ってみたいと思える街にしていくことももちろんですが、私は今後、働く人(テナント)の意見に積極的に耳を傾けていきたいです。人がいるから街ができると思っており、もっと“人”のための仕事をしていきたいと思っています。
笠井
周辺では画一的な開発が行われている中で、兜町は唯一無二の街づくりを行っています。これからも兜町でしか、兜町にしかできない街づくりを行い、周辺の大型開発にもひけをとらない存在感のある街にしていきたいと思っています。当部としては、定期的なイベント開催やソフトコンテンツを充実させ、常に新しい、面白い兜町を発信していくことでこの街の発展に貢献したいと考えています。