Cross × Talk

01女性活躍対談

SPEAKER

  • 濱川 明香

    外山 美佐Toyama Misa

    2003年入社
    不動産投資事業部

  • 外山 美佐

    濱川 明香Hamakawa Akika

    2016年入社
    ビルディング事業部

子供がいることで視野が広がる
働くママは格好良い!

管理職って大変?子供がいると働きにくい?
どれほど制度が充実しても
活用できなかったら意味がない。
説明するより聞いてみて。
当社で活躍する女性はしなやかでカッコイイ。

Chapter1
ママは早く帰って良いのよ!

濱川 私が転職活動をしていた当時、プライベートな事情ではありましたが、まだ小さい子供がいるということを、先に会社側にお話をさせていただきました。当社の街づくりの思いに惹かれていましたので、一緒に働きたいとご縁をいただけたことを嬉しく覚えています。外山さんは…何年入社でしたっけ?

外山 私は2006年入社で、もう中途とは言えないくらい、前職より長い時間をこの会社で過ごしてきました。2009年に第1子を出産しましたが、「育児休暇」や「時短勤務」という制度がようやくできた頃で、当時も有難く制度は利用していたものの、子供が熱を出せば保育園からの呼び出しで早退したり、病児保育や親の手を借りたりと、今思えば結構大変でした。

濱川 そうなんですよね。小さい子供は想像以上に突然病気になったりします。入社して数年は休暇も積み立てていないので、有給休暇の外にある「子の看護休暇制度」は有難かったですね。

外山 コロナウィルス感染症が流行してから、世の中も当社も大きく仕事のスタイルが変わりましたよね。特に「スーパーフレックスタイム制度」が導入されて、働く時間を柔軟に設定できるようになったおかげで、今日は早めに業務を切り上げようとか、会社に行く前に用事を済ませる…ということができるようになり、かなり生活に余裕が生まれました。

濱川 保育園は遅くまで預かってもらえるけれど小学生になると早く家に戻ってくる――。それなら学童があるじゃないかという話なんですけど、ちょうどコロナが流行したタイミングで学童が閉鎖されてしまって…。「小1の壁」なんて言われていますが、当時働き方改革の一環で新設された「在宅勤務制度」のおかげで、子供との時間を上手く確保しながら仕事をしているようになりましたね。

外山 いろいろな制度は活用しつつも、一緒に働く同僚に対し、感謝の意識を持つことを心がけています。たとえ面と向かって不満を言われなかったとしても、負担をかけてしまうことはありますから。ただ、一人で抱え込むのではなく周りを頼ること、なんとかなる!とある程度楽観的に考えることも必要ですね。

濱川 そうですね。色々なバックグラウンドを持った社員同士が気持ち良く働いていくためには、社風も気になりますよね。私はどうしても夜遅くまで仕事ができないので、業務が忙しいときは半ば申し訳ない気持ちで帰るんですけど、あるとき同じ部署の子育ての大先輩から、「ママは早く帰って良いのよ!」って言われたんです。本当に嬉しかった。一回言われただけでこんなに嬉しくて勇気が出ることがあるんだと、いつか後輩にも同じように言葉をかけてあげたいと思っています。

Chapter2
仕事をしているからこそ子供との時間を大切にしたい

濱川 子供には半分申し訳ない気持ちです。一緒にいられる時間は確実に短くなっていますから。だからこそ「仕事をさせてもらっている」という意識で、仕事に関わっている時間、仕事に使える時間は集中して、プライベートとメリハリをつけています。

外山 わかります。もう手がかかる小さい子供ではないのですが、「お母さん、いつ仕事辞めるの?」と未だに言われることがあります。友達の家に遊びに行くと、仕事をされていないお母さんは家に居て、羨ましいと思うのでしょうね。でも、働いている以上そこは変えられない。

濱川 私は自分の仕事をできるだけかみ砕いて子供に話すようにしています。ママが自分(子供)といない時間をどういう風に過ごしているのか、今はまだ家という小さな枠組みの中にいるけれども、そこから外を見て欲しい。ママである姿と社会との接点を持って働く姿、両方を見せるようにしたいと生活と仕事を日々繋げて考えています。

外山 私は仕事の8割が段取りだと思っていて。準備ができる仕事、締切りがある仕事はできる範囲で前倒すようにしています。そして、常に情報共有を心がけていれば、子供の突然の病気等で出社できなくなっても焦ることはありません。また、周囲に頼ることも大事です。

濱川 私は今でも自分が子育てをしていることを時々不思議に思うことがあります。働く女性にとっては、子供の存在を負担に感じてしまうことって少なからずあると思うんです。産休・育休は確実にブランクになるし、今だっていくらあっても時間が足りない…!一方で、私自身は子供を育てることでものすごく見れる世界が広がりました。色んな立場、視点で物事を考えられるようになりましたし、仕事をしていく上では目の前で起きていることだけでなくて、もう少し広い視野、長い時間軸で考えなければいけない。次代を担っていく子供を自分の身近に置くことによって、そういう考えを意識するようになりました。

外山 仕事と子育ての両立はもちろん大変なことも多々ありますが、子育てを通して得た経験や視点は、仕事をするうえでも絶対役に立つと思います。当社の推進している「街づくり」には女性、親、子育て世代といった視点は必ず必要になってきますから。

Chapter3
お母さん目線の気遣いを

外山 現在は共働きも増えてきて、働く女性もスタンダードになってきていますよね。ただ、管理職、マネジメント職という点では現在も手探りの状態です。男性だから、女性だからという意識はあまり持たず、自分なりのやり方でマネジメントをしていますが、どうしてもお母さん目線になりがちな部分はあるかもしれません(笑)。

濱川 私は家庭の事情で前職を退職し、海外で仕事を持たずに駐在していたときに、社会と接点を持っていないことに不安を感じる時期がありました。働けているということに有難みを感じていますし、女性にとっては働きやすい時代になってきていますよね。

外山 とはいえ、毎日の家事や平日の学校行事の参加等、父親の参加も増えてきているとはいえ、未だに母親の方が負担は大きいと感じますし、会社の制度だけでは解決しきれない部分もあります。一方、当社では男性の育児休暇の取得も増えてきて、保育園の送り迎え含め、家事・育児を積極的に行っているという話もよく耳にします。自身の経験から子育て中に大変だったことなども理解できるので、そういった部分にも寄り添ってサポート出来たらと思っています。

濱川 そうですね。年齢を重ねていくと自分のために使える時間が制限されるときは必ず来ますから。そうでないときは色んなことにチャレンジして欲しい。自身の反省も含めてそう思います。

外山 私は「働いている」ということが、自分の自信に繋がっています。経済的にも自立し、家庭以外の自分を持てる貴重な場です。当社は小規模だからこそ、色々なことに挑戦できる土壌がある会社。風通しも良く、働く環境としては理想的だと感じています。