「エリアマネジメント」は華やかな仕事に思えるかもしれませんが、日本橋兜町・茅場町に存在する町会や商店会をはじめとする諸団体、警察や消防関連団体、料理組合、日本橋地域のエリアマネジメント団体の窓口を担うことが主な業務で、特に町内会の方々とは日頃から関係を保ち、街が盛り上がるイベントの企画運営や、地域が大切にしている山王祭のお手伝いを行うなど、非常に地道で繊細な業務です。会社にとって有益で、地域の方々も喜ぶwin-winの関係となることを信念として活動しており、情報の正確性や鮮度、人間関係には細心の注意を払いながら積極的に人間関係を構築していくことで、地域の皆様の人間性や熱意に触れることができ、自分にしかできないことは何かを考えることが仕事のやりがいに繋がっています。
新型コロナが収束し始め、街に人々を呼び戻そう、来街者を増やそうと模索していた時、普段から懇意にしている町会のメンバーの方から、特別な補助金が使えるため何かイベントを企画したいと相談があり、また同時期に別の地域の関係者から、とあるイベントを企画中だという話が舞い込んできました。それぞれの企画を繋げ、更に地域の飲食店を巻き込んだ「フェスティバル」を開催しよう!と企画したのが、2022年11月に開催した「LIVING GREEN FES」です。屋上菜園や地元の公園でのナイトシネマ、20店舗以上の路面飲食店舗が参加したコラボメニューの実施等、地域の様々な場所で、様々なイベントが開催されました。このイベントを皮切りに、町内会の青年部や女性部、商店会の方々など多くの方との交流や接点が増え、人脈が大きく動いたと同時に、新しいイベント企画の手法を学ぶことができた貴重な体験でした。また、このイベントの成功がきっかけで、翌年「兜町夜市」という兜町に集う新進気鋭の店舗の飲み歩きイベントにおいて、道路使用許可を取り、キッチンカーやテーブル、椅子を並べるなど、賑わいの染み出しにも取り組むことができました。道路使用許可申請を活用したイベントは、兜町では、山王祭の神輿渡御を除いて初めての取組みでした。営利企業1社では当然難しいため、地元町会の皆様にもイベントの趣旨を丁寧にお伝えして賛同とご協力を頂き、同じ地域に存在する警察署や消防署の皆様にもご相談に乗っていただいたうえでご理解を頂き、さらに中央区への説明にも必要に応じて町会の方々にも同席いただくなど、普段から交流していたからこそ、たくさんの方々のご協力を頂きながら一緒に取り組んで実現させた結果です。イベント当日は町会をはじめ、地域の皆様も多く参加し、楽しんでいただきました。新しいことに取り組むと、思いもかけない問題に出くわすことも多々ありますが、その度に志を同じくするメンバーに助けられ、たくさんの学びを得ることができ、自分の財産となっています。この学びを土台として、さらに新たな挑戦に取り組むことができています。