トップメッセージ

平和不動産の挑戦 ――「街を拓く、未来を開く」

代表執行役社長の土本清幸でございます。
皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

1947年に東京、大阪、名古屋などの証券取引所ビルのオーナー企業として設立された当社は、「証券・金融・投資の街」として広く名の通った日本橋兜町・茅場町に本店を置き、日本の金融市場のインフラを支える重責を担いながら、エリアの発展に寄与してきました。
日本橋兜町・茅場町はもともと、明治以降の日本の近代化に尽力した渋沢栄一が、日本初の銀行「第一国立銀行」を興した場所であり、日本経済の勃興の地として、東京株式取引所(現 東京証券取引所)や数多くの会社が設立されるなど、まさに最先端の街でした。渋沢栄一がこの地を拠点に新しいことを始めた「コト始めの街」は、現代でいう「スタートアップの地」です。「金融」や「スタートアップ」といった地歴やこの地域の特性を活かしながら、以前の賑わいを取り戻すというよりはむしろ、この地で働く人、住む人、来街する人等、多様な人々が集まる彩りのある街に変えていきたい、との思いで開発を進めています。

2021年に開業したKABUTO ONEは、開業後約2年が経ちますが、日本橋兜町・茅場町の新たなランドマークとして、様々な利用がなされています。また、2020年以降、ホテルK5を起点として、個性あふれる様々な店舗を誘致することなどにより、街の雰囲気のアップデートと賑わい創出に取り組んできました。まさにコロナ禍の中での取り組みでしたが、私たちの挑戦により日本橋兜町・茅場町は魅力的で人々を惹きつける街に変わってきました。大きな手応えを感じております。

再開発、街の賑わい創出の中で、我々にしかできない街づくり、我々だからこそできる環境・社会課題の解決を通して、企業価値の向上を図ってまいります。さらには、日本橋兜町・茅場町の街づくりでの実績、経験を踏まえて、これから取り組む札幌再開発事業においても大きく貢献するポジションを築き、「街づくりに貢献する会社」としての役割をこれまで以上に果たす存在となれるよう挑戦し、飛躍していきます。

求められるサステナビリティ経営の高度化、急速なDXの進展、ワークスタイルやライフスタイルの多様化等、当社グループを取り巻く経営環境が大きく変化している中、当社は、昨年監査役会設置会社から指名委員会等設置会社へと移行しました。さらなるガバナンス強化に努めるとともに、執行陣によるスピード感のある意思決定によりこれらの諸課題に迅速に対応してまいります。
外部環境の変化が著しい状況ではございますが、ステークホルダーの多様化するニーズを適切に捉え、着実な企業価値向上に向けて、経営に取り組んでまいる所存でございます。引き続き当社の取り組みにご理解とご支援をいただきますようお願いいたします。

2023年6月23日
代表執行役社長

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