主に兜町・茅場町再活性化プロジェクトにおける新築ホテル開発事業「キャプション by Hyatt 兜町 東京」（（仮称）兜町12 プロジェクト）の事業推進を担当。
私の仕事
私は主に日本橋兜町・茅場町再活性化プロジェクトにおける新築ホテル開発事業「キャプション by Hyatt 兜町 東京」の事業推進を担当しています。私の役割は、プロジェクトマネージャーとして事業収支、スケジュールの策定、そして国内外の様々な関係者を巻き込みながら設計業務や各種工事を取り纏めることで、ホテルのオープンまで日々奔走しています。
日本橋兜町は、「K5」を起点にパティスリーやビストロなど個性的な店舗を戦略的に誘致することで、休日を含め多くの方にお越しいただけるようになりましたが、滞在できる場所は多くありません。このような背景から、日本橋兜町を滞在する街としても魅力的な街とするべくプロジェクトを推進してきました。また、単なる宿泊機能の整備ではなく、地域でのアクティビティも包括した宿泊体験を提供できるようなホテルの開発を目指した結果、宿泊者と地元の人々を分け隔てなくホテルに迎え入れ、ホテルがコミュニティーの一部となることで宿泊者が地域と繋がることにフォーカスしたハイアット社の最新ライフスタイルホテルブランド「キャプション by Hyatt」を誘致するに至りました。
私がこのプロジェクトに参画したのは新築工事着工のタイミングで、現在はホテル運営のハイアット社、設計事務所や海外のインテリアデザイナーも交えてホテルの内装や家具什器などの検討を進めつつ、ゼネコン等と各種工事の詳細検討を進めている段階です。 少人数でプロジェクトを推進しているため、あらゆるタスクが同時並行で進んでいきますので、不動産に限らない幅広い知識や経験、プロジェクト全体を見渡す広い視野、自らがリーダーシップを発揮し様々なプロジェクトメンバーを巻き込んでいくコミュニケーション能力等、様々なスキルが求められます。
今の仕事の ここが面白い
現在は2025年のホテル開業に向け、客室や共用部等の内装、厨房等の工事や、家具・備品の選定等、ハイアットや海外のインテリアデザイナーとやりとりしながら細かい検討を行っています。客室の詳細検討においては、モックアップルームという実際の客室を再現したモデルルームのようなものを制作し、客室内の雰囲気だけでなく、実際にベッドの寝心地や家具・備品の使い勝手などありとあらゆる項目を確認し、より良い宿泊体験が提供できるよう課題点を探って改善に努めています。日頃の業務は詳細なモノ決めを１つ１つ地道に積み重ねていくことがメインとなりますので、モックアップルームが完成したときは私たちの意見が実際に形になったものを見ることができ、これこそがモノづくり、デベロッパーの仕事の醍醐味だと感じました。今後もまだ検討すべき項目が多数ありますが、ホテルの開業に向けてこのまま全力で走り切りたいと思います。
社内のプロジェクトチームは私を含めて3名と少人数で、設計会社やゼネコン、デザイナー等からの提案に対して、交渉や話し合いをしながら都度会社としての意思決定をしていきます。工事や内装デザインから家具まで検討すべき業務の範囲が広く、スピード感を持って１つ１つプロジェクトを進行していけることもこの仕事の醍醐味だと思っています。私自身まだまだ専門的な知識が追い付いてない部分も多くあるため、設計会社やゼネコンの方々の意見を聞きながら進めており、社内だけではなくこのプロジェクトに関わっている皆さんが１つのチームの様であることが本当に心強いです。
この開発は単体ではあるものの、日本橋兜町エリア全体の中の新築ホテルプロジェクトという位置づけです。ホテルと街の連携、ホテルが街に与える影響を考えながらの開発は当社ならではだと思います。「キャプション by Hyatt」はライフスタイルホテルであるため、宿泊者の体験がホテルの中だけで完結するのではなく、カフェのような感覚で宿泊者以外の方もふらっと立ち寄れるトークショップと呼ばれるエリアの設置や、兜町の街に繰り出したくなるような仕掛けを検討中です。 街の歴史を受け継ぎながら、地域に根差して変化させていく――。ホテルのオープンがこの街に対してどのような変化や波及効果をもたらすことができるか、今からとても楽しみですし、その他の要素も連鎖的に取り入れていくことでこの街が益々多様性のある街に変化していくのを感じられるのも当社の開発の魅力です。
